Crimzon Rose




愛しい君へ

僕のことは忘れて  幸せになっておくれ
振り向くことなく   行っておくれ
手にした永遠を   手放さないでおくれ

頬を伝った紅い涙は   一粒残らず拭っておくれ
白い唇は濡れた歯を覗かせて いつも優しく微笑っておくれ
開いた瞳はそのままで  ずっと遠くを見つめておくれ

僕のことは忘れて  幸せになっておくれ
だけどたった一つだけ  僕の願いを聞いておくれ
君の紅に染まった白薔薇の束を 僕に抱かせておくれ

僕のことは忘れて 幸せになっておくれ
振り向くことなく  逝っておくれ
手にした永遠を  手放さないでおくれ

もう二度と無垢な花びらが汚れないように

手にした永遠を 手放さないでおくれ




サイト開設祝いにお友達の逢さんから頂いたものです。
恐ろしく綺麗で恐ろしく悲しい詩です。





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