「春の夢」
春酔い空も 泡沫の夢
喘ぐ手足に くぐもる景色
おまえの声に水面がふるえる。
もう十分すぎるくらいだよ。
缶けりは童心の余韻
追うが易し、覚めるが難し
儚いなどと幻限の戯言
折り重ね、難解にしているだけだ。
助けてなどと腐心の産物
そこには過程が抜けている。
もう後戻り出来はしない
咲いてしまった桜の花
一気に冷えた春の日に。
水面はみなも、幻限はむげん、腐心はふしんと読んでください。
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